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洗濯会談

Begin社長×石けん百貨社長 洗濯会談

洗濯会談Vol.1
洗濯を「後ろ向きな家事」にしないために

やりたくない家事だと思われている洗濯を、
どうやりたい家事に変えていくのか・・・?
仕上がりの違いを実感できるMashを体験すれば、
あなたも洗濯にハマるかも・・・!

―洗濯洗剤のビジネスをなさっている中で、日本における洗濯という家事をどのように考えていますか?

【石けん百貨 猪ノ口社長(以下猪ノ口)】
洗濯は、家事の中でも積極的になれない家事かなぁと。だからこそ、スピーディーに何も考えずに投入できる洗剤というのが今の主流になってるんじゃないかなと思いますね。

料理だと、作ったものを美味しいと言ってもらえたり、反応が返ってくるからやりがいありますよね。でも、洗濯って見返りとして対価を感じる部分が少ないのではないでしょうか?

【Begin 波多社長(以下波多)】
多分、私が洗濯をやっている理由もそこだと思います(笑)。家族がやりたがらないんです。猪口社長がおっしゃったように、洗濯というのは、現状は喜びが見えづらく、やる気にならない家事なんだと思いますね。

【猪ノ口】
うちのお客さんだと、洗濯をやるのは、まだまだ女性の方が多いみたいです。大体75%くらいの割合で、女性が洗濯されていると思います。

だた、コロナでみなさん在宅時間が増え、その中で今まで苦痛だったものをプラスに変えたいという人は増えていると思います。さきほどの料理の場合は、物質と物質を組み合わせて何かを作るというものですが、洗濯というのはその逆で、くっついているものを落としていく。

でも、どちらも科学なんですよね。例えば「こういう汚れだったら、こういう洗剤を使うと、科学的にこう落ちるよね」というアプローチに興味を持ってもらえたら知的興奮が増すと思います。そういう視点に立てば、男性にとっても、洗濯そのものが楽しくなってしまう世界観を築いていくことができるんじゃないかと思っています。

【波多】
私自身は、Mashの試作品をテストするうちに、タオルの仕上がりの違いを感じ始めたところでした。使い続けるとだんだん違いが分かってきます。

それで、Mashが思ったより早くなくなるもので、おかしいなと思っていたら、実は妻が使っていたんです(笑)。ストールやセーターなどを、Mashを使ってひそかに自分で洗濯していたんですよ。話を聞くと「汚れ落ちもふんわり感もいい。全然違う」と。

私もなんとなくそうだなと思っていたんですけど、なんの先入観もなく使ってた妻にも好評なので、これは本当にいいんだなと。「なくなったからもらってきて」って、昨日ちょうど言われたところです(笑)。

【猪ノ口】
嬉しいですねそれは!

【波多】
私がずっと洗濯係だったので、妻が洗濯の楽しさに目覚めてくれたのは嬉しいですね(笑)。

今使っているのは、ラインナップの中では割とパリッとした仕上がりのはずで、「もっとふんわり仕上がるのもあるよ」という説明をしたんですけど。「洗剤詳しいね」って言われて「そりゃ詳しいよ、開発に関わってるから(笑)」という会話をしてました。

【猪ノ口】
いやぁ、鳥肌立ってきてます(笑)。そのくらい効果が実感できる商品になっているというのが、めちゃくちゃ嬉しいですね。

【波多】
ファッション好きのうちの社員も、効果が全然違うって言ってますよ。高級素材や、デリケートな衣類であればあるほど、より効果が分かりやすいみたいですね。

そして、クリーニング代が浮くのはとても嬉しいですよね。「なんでも洗いたくなる」とうちの社員も申しておりました。

洗濯会談Vol.2
「粉末洗剤は使いづらい」
という常識を、ひっくり返す。

石けん百貨社長 猪ノ口将史

―今回のMashFabricは、粉洗洗剤です。世の中的には粉の洗剤にネガティブなイメージを持つ人もいると思うのですが・・・。

【石けん百貨 猪ノ口社長(以下猪ノ口)】
そうですね。今は世の中的には、液体が当たり前っていうイメージですよね。「洗濯に粉を使うなんてありえない」という方も、若い方には結構いらっしゃいます。

で、今回のMashは、あえて粉にしているんですけど、水を使うということは、当然希釈されるわけですから、それだけ効果は薄まってしまいます。だから高い効果を出すために、Mashはあえて粉にしました。

【Begin 波多社長(以下波多)】
最近は、CMでも言ってますね。「洗浄成分○%です!」みたいな感じで。でもMashは洗浄成分100%ということですね。

【猪ノ口】
そうなんです。そういう意味では、絶対粉が優位なんですよ。

だから、ビジネス的なところで、液体の方が利益率が高いからCMなどのイメージ戦略でシフトしていったという側面があると思うんですけど、本来は、洗濯は粉の方が合理的ですし、汚れ落ちも素晴らしいんです。

【波多】
粉末で気になるのって、溶け残りだと思うんですけど。その点に関しては?

【猪ノ口】
粉末が溶けにくそうというイメージを振り払うのは、なかなか難しいとは思いますが、Mashに関しては溶け残りはまずないです。

そもそも溶け残るものっていうのは、攪拌されたものが衣類にずっと残っているということで、洗剤として機能していないという風に思いますね。Mashは非常に溶けやすく、機能性も高い洗剤に仕上がっています。

100%洗浄成分というところと、今回アルカリ剤の配合率を高めていることもあって、スムーズに溶けるというところは、ちゃんと伝えていきたいですね。

【波多】
子どものころは、自分で洗濯していたわけではないですが、洗剤といえば全部粉でしたよね。ただ液体が流行ってきて、便利なので液体にしていた時期もあったのですが、BeginやLaLa Beginでの取材を通じて「粉の方が良いよ」という情報を教えてもらったんですね。

特に「漂白は粉がいい」とか、とにかく「洗浄力が高い」ということを聞いたので、2,3年前から粉を使い始めていたところでした。全国のクリーニング店に取材をして、クリーニングのプロのみなさんが「やっぱり粉には勝てない」とおっしゃてたんですよね。

【猪ノ口】
今CMで、通常の液体洗剤は洗浄成分が30%とか20%で、新しく洗浄成分70%80%が出来ましたとか謳っているのは、濃くしていますよということですよね。

でも、粉末洗剤は、洗浄成分を100%にすることが可能で、実際に、洗浄成分の濃度が液体洗剤とは明らかに違いますので。だから、少量でしかも確実に汚れにアプローチできるんですよ。

洗濯会談Vol.3
ファッション好きのこだわりは、
ファッションの外へ。

Begin編集長 波多和久

―ファッションと洗濯の関係性について。ファッション好きな人は、衣類の洗濯にもこだわったりするのでしょうか?

【Begin 波多社長(以下波多)】
最近、ファッション自体も安くていいモノもいっぱい出てきていますよね。品質の差がなくなってきていて、アイテム自体での差別化がだんだんできなくなってきてるところがあるんです。

なので、ファッション関係者が、みんな体を鍛え始めてるんですよ(笑)。ファッションで差別化できないから肉体に戻っていっている。ファッションアイテムじゃない、ファッションの周りにある色々なものに、差別化の方向が向かっているなとは感じます。

うちの取材対象だと、靴磨きとかは昔からあったんですけど、良いアイテムを末長く丁寧に使いたいというところで、近年は洋服の洗剤にまで関心がひろがっている感じはします。まだ服が好きな人全員が、着心地にこだわって、洗剤にこだわるというところまではきていないと思いますけど、いずれそうなっていくのではないでしょうか。

【石けん百貨 猪ノ口社長(以下猪ノ口)】
着心地をデザインするという視点は、正直僕は考えたことがなかったんですよ。

うちは粉せっけんをずっと取り扱いしているんですけど、粉せっけんで洗うと汚れの落ちも抜群にいいし、米ヌカ由来の洗剤の、洗い上がりにある独特のにおいが好きだったり。香りを付けてお客様のニーズに応えようくらいまでは考えたこともあるのですが、着心地や肌当たりみたいなものを洗剤によって変えることを意識してものつくりをするというところは、なかった。

ただ、今回のコンセプトの提案を受けて、そういう時代、着心地といった部分に、価値を見出してきている時代だなと感じたんです。もし着心地が、自由に選べるようになったら、世の中みんなが持っている服に、着心地を楽しむという要素がプラスされたら。そういう価値が生まれたら、みんなが洗濯を好きになるんじゃないか?

洗剤を通じて、新しい価値を伝えるそういうチャンスをいただけたのはもう一度洗剤や洗濯について考え直す、すごくいいきっかけになりました。逆に着心地を変えることが出来るんだという、新しい気付きにもなりましたね。

【波多】
長く着るとか、サステナビリティとかということも、だんだん当たり前になってきているんですが、うちなんかで雑誌を作っていての手ごたえとしては、BeginとかLaLa Beginを読んでくださってくれている読者の声(レビュー)で、一番出てくるワードが「長く使えるいいモノが知れる」という評価をいただいている点ですね。

多分、うちだけじゃなく世の中的に、そういった意識というのは高くなっているだろうなという。ファストファッションがある一方で、一個大事にモノを使いたいというのはおしゃれの意識は高いんじゃないかなと思いますけどね。結構、ファッション感度が高い人ほど、環境問題だったりそういう意識も高かったりします。

あとサステナビリティというか、日々洗濯していて思うのは、毎回糸くずみたいなのが、すごい溜まるんですよね。びっくりするくらい。洗濯していても、綺麗に洗い上がりながらもクズが付いていることがあるので、その辺も改善されればいいなと思うけど、でも洗剤で改善するのか、それとも洗濯機なのか素材で改善すべきなのか、色々洗濯をしながら考えることって多いですよね。

【猪ノ口】
今回の洗剤は環境配慮していますが、洗剤で、服とか洗い物から出てくる糸くずを何とか出来るんだろうかなぁ? 今はちょっと思いつかないですね。糸くずの出る出ないは素材自体にもよるし、そういうものが一定の環境問題であるのならば、糸くずが出にくいような材質のものがもっと主流になってくるかもですね。